【スロープスタイル 村瀬心椛】なぜ銅メダル?判定がおかしい?ミラノ・コルティナ五輪

スポーツ
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この記事は、スノーボード女子スロープスタイルで村瀬心椛(むらせここも)選手が銅メダルとなった試合後に、SNSなどのネットで「採点(審判)おかしくない?」「なぜ銅メダル?」「どうみても金メダルでしょ」という声が増えた件について、“なぜそう言われるのか”を整理しました。実際に競技を見ていましたが、圧巻の滑り…感動しました。
選手や優勝者を下げる意図はなく、「採点競技あるある」をほどいていきます。

まず何があった?「点が低い」と感じた人が一気に増えた瞬間

ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子スロープスタイルで、村瀬選手は85.80点で銅メダル
この結果自体は立派なんですが、試合直後から「もっと点が出ると思った」という空気が強まりました。

特に話題になったのが、NBC中継で解説していた元トップライダーのトッド・リチャーズが、村瀬選手の得点に強い疑問を示したこと。

記事では、放送内で「金でもおかしくない」趣旨の反応をしたうえで、その後もSNS等で厳しく採点を批判した、と報じられています。

これが“世論の導火線”になった形です。


ここが大前提:スロープスタイルの採点は「合計点の内訳が見えにくい」

スロープスタイルって、ゴールタイムや得点(ゴール数)みたいな「誰が見ても同じ」指標がない分、どうしてもモヤっとしやすい競技です。

五輪のスロープスタイルは、ざっくり言うと「1本の滑り(ラン)を総合評価」します。

評価の軸は、難度・出来栄え・高さ(振り)・多様性・進化性(新規性)など。

FIS(国際スキー・スノーボード連盟)側のジャッジ資料でも、判断基準として Execution / Difficulty / Amplitude / Variety / Progression を掲げています。

さらに五輪では、スロープスタイルを「セクション(レールやジャンプ)ごとの評価」と「全体印象」を組み合わせる方式が紹介されています。NBCの解説記事では、トリック(セクション)60%+全体印象40%といった考え方が説明されています。

この“仕組み”がわかると、SNSでよく見る「ジャンプすごかったのに点が伸びない」「え、レールってそんなに重要なの?」みたいな混乱が起きやすい理由が見えてきます。


じゃあなぜ「審判がおかしい」と言われるの?よくある3つの理由

ここからが本題。今回のような「採点おかしい」論が出るとき、だいたい論点は次の3つに集約されます

(※不正を断定する話ではなく、“そう見えやすい構造”の話です)。


理由1:点数は“絶対評価”というより「順位を作るための相対評価」になりやすい

NBCの解説では、スロープスタイルの採点は「厳密な減点表で機械的に点が決まる」というより、その日のラン同士を比較して順位(ランキング)を作るための点数になりやすい、と説明されています。いわゆる“アンカースコア(基準点)”を置いていくイメージです。

これ、観ている側からするとかなり厄介で、

「このラン、前の大会なら90点台じゃない?」
「でも今日は全体的に渋い採点の日?」

みたいな“体感ズレ”が起きやすいんですよね。


理由2:「レール(ジブ)」と「ジャンプ」の重みづけが直感とズレやすい

スロープスタイルは、派手さで言うとどうしてもジャンプが目立つので、視聴者はジャンプのインパクトに引っ張られがちです。

でも実際は、五輪の方式では「セクションごとに点が積み上がる」考え方があり、レールも大きな比重を持ち得ます(例として、セクション評価が全体の60%を占める説明)。

だから、ジャンプが超絶でも、レールで小さく崩れると全体が伸びにくいことが起きます。

さらにRed Bullの解説も、「トリックの点」と「全体印象」を足し合わせる仕組みや、セクションごとにジャッジが見るポイント(振り・難度・出来栄え等)を説明していて、ここが“分かれ目”になりやすいと書かれています。


理由3:「全部決まった」に見えても、審判は“細部のクリーンさ”で差をつける

採点競技で一番炎上しやすいポイント、ここです。

FISのジャッジ資料を見ると、出来栄え(Execution)の中に、たとえばこんな観点が明記されています。

・着地は本当にクリーンか(手がついた/腰が落ちた等はないか)
・グラブは板をしっかり掴めているか、保持が弱くないか
・リバート(方向転換)や不必要なスピードチェックがないか
・レールを途中で降りていないか(意図的でない限り不利になり得る)

こういう“細かいところ”が、テレビだと分かりにくい。

結果として、視聴者の「完璧に見えた」と、審判の「ここが甘い」がズレて、モヤモヤが爆発します。 


「おかしい」=「不正」なの?そこは分けて考えるのが大事

今回、SNSや記事で大きく広がったのは「点が低いと感じる」「説明がつかない」という不満であって、現時点で“何かの不正が確定した”という話とは別です。

ただし、「なぜその点になったか」を視聴者が理解しにくい(=透明性が弱い)と、競技自体の信頼が揺らぐのも事実。

海外でも今回の決勝をめぐって「低すぎる点」「レール vs ジャンプの一貫性」「分かりにくさ」を問題視する論調が出ています。

なので結論としては、

「審判がおかしい(と感じる人が増えた)のは、採点方式の“見えにくさ”と“相対評価っぽさ”が重なったから」


観戦がちょっと楽しくなる「見るポイント」だけ置いておきます

次にスロープスタイルを観るとき、ここだけ意識すると「点が伸びない理由」が少し見えてきます。

同じ大技でも、振り(軌道)と着地の余裕があるか(Amplitude / Execution)
グラブが最後まで強いか(Execution)
レールで“ロス”していないか(Execution)
トリックの方向や種類が偏っていないか(Variety)
その日の他選手と比べてどれくらい新しい/レアか(Progression)

これらはFISの基準に沿った観点です。


とはいえ、ここもちゃんが悔しがっていて見ているこちらも辛くなる..

二冠を狙っていたここもちゃん。その真っ直ぐな気持ちが伝わるからこそ、悔しがっているからこそ、見ているほうは「むむむ….」ってなりますよね。。

スポーツの世界は厳しい、

そんなことを感じた時間でした。

この一件も含め、スノーボードって奥行きがあっておもしろい。

ここもちゃんが体現してくれています。がんばれ!!!応援しています!

関連記事:スロープスタイルで金メダル狙う!村瀬 心椛の何がすごい?【初心者向け解説】

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