バルーナーズの頼れるキャプテン!
佐賀バルーナーズの井上 諒汰(いのうえ りょうた)選手は、チーム創設時から在籍する生え抜きのメンバーです。
2025-26シーズンにはチームのキャプテンに就任し、長年培った経験と熱いリーダーシップでチームを引っ張る「頼れる存在」としてファンから親しまれています。
チームがBリーグのB3リーグ(地域リーグ)からB2、そしてB1へと昇格する道のりを共に歩み、佐賀の「フランチャイズプレイヤー」としてその活躍ぶりからミスターバルーナーズとも呼ばれています。
今回は、そんな井上選手のプロフィールや歩んできた道のり、そしてキャプテンとしての魅力について、やさしい言葉でご紹介します。
プロフィール&呼び名「りょっぴ」
- 氏名: 井上 諒汰(いのうえ りょうた) / Ryota Inoue
- 背番号: 34番(ポジション:スモールフォワード)
- 生年月日: 1995年4月19日(現在30歳)
- 身長・体重: 185cm・85kg※Bリーグ登録情報)
- 出身地: 神奈川県小田原市
- 出身校: 関西大学
- ニックネーム: 「りょっぴ」(親しみを込めた呼び名)
井上選手は佐賀バルーナーズ公式ファンクラブなどでも愛称「りょっぴ」で親しまれており、明るい人柄でチームメイトやファンからも愛されています。
実家が喫茶店であることからコーヒーが大好きで料理も得意とのことで、意外にも男性アイドルグループの曲が好きで口ずさんでいる姿も目撃されています。
そんな親しみやすいキャラクターも、地元佐賀のファンにとって魅力の一つですね。
バスケ一家で育った幼少期
井上選手は神奈川県小田原市で生まれ育ちました。
8歳年上のお兄さんと4歳年上のお姉さんがいて、二人とも小学校から高校までバスケットボールに打ち込む“バスケ一家”です。お兄さんは井上選手が生まれた頃にはすでにミニバスケットを始め、バスケ漫画『スラムダンク』にも夢中でした。そして、生まれてきた弟に漫画の登場キャラクター「宮城リョータ」から名前を取って「諒汰」と名付けたそうです。
なんと井上選手の名前の由来は、有名なバスケ漫画のポイントガードなんですね!
実家の敷地にはバスケットゴールのリングが設置されており、井上選手は物心つく前からボールに触れ、シュートをして遊ぶ環境にありました。
まさに「生まれながらのバスケットボール選手」と言える環境で育った井上選手ですが、幼い頃は野球も大好きで、お父さんとキャッチボールをしたり自主練習に励んだ時期もあったそうです。
それでも最終的にはバスケットボールの魅力に惹かれ、小学校ではミニバスケットボールチームに加入。
バスケ一家の影響と恵まれた環境の中で、自然とバスケットボールの道に進んでいきました。
強豪校で鍛えられた高校時代
中学校卒業後、井上選手はさらなるレベルアップを目指して
長野県の名門・東海大学付属第三高等学校(現・東海大諏訪高校)に進学しました。
東海大三高は全国大会常連の強豪校で、井上選手が在籍した2012年のインターハイ(全国高等学校総体)ではベスト8に入る実績を残しています。
このようにハイレベルな環境で切磋琢磨した高校時代ですが、井上選手本人は全国大会でレギュラーになれず応援席から仲間を支える苦しい経験もしたと振り返っています。
それでも強豪校での3年間は井上選手にとって大きな財産となり、キャプテンシーやチームへの貢献の姿勢はこの頃に培われたものと言えるでしょう。
関西大学を選んだ理由と大学での活躍
高校卒業後、井上選手は関西大学に進学します。
実はこの進路選択には井上選手なりの熟慮がありました。
高校で全国大会の壁にぶつかった井上選手は、「大学バスケで最もレベルが高い関東リーグでやっていく自信が持てなかった」と語っています。
そこで、より出場機会を得やすい関西の大学を選び、同時に国語の教員免許を取得できる関西大学文学部に進学する道を選んだのです。
将来を見据えて勉学にも力を入れつつ、「これでバスケは最後かもしれないけれど、4年間全力でやり切ろう」と心に決めて関西大学の門を叩きました。
関西大学のバスケットボール部でも、井上選手は高校に続いて主将を務めました。
在学中、関西学生リーグ2部でチームを全勝優勝に導き、井上選手自身も優秀選手賞を受賞する活躍を見せています(しかし入替戦で惜しくも敗れ、インカレ出場は逃しました)。
こうした大学での経験により、リーダーシップや勝負強さにさらに磨きがかかりました。
関西大学出身の主なバスケットボール選手たち
関西大学は井上選手のようにプロで活躍する選手も輩出しています。その一人が、B1の強豪アルバルク東京に所属する福澤晃平選手です。
福澤選手は井上選手の高校(東海大三高)の先輩にあたり、大学でも主将を務めて関西大学をインカレ出場に導いた実績があります。
卒業後はBリーグで名古屋や茨城を経て現在アルバルク東京で活躍するシューティングガードです。
もう一人は、B2のバンビシャス奈良などでキャプテンを務めた藤髙宗一郎選手。
藤髙選手は2010年代前半に関西大学で才能を開花させ、卒業後に日立サンロッカーズや奈良でプレーしました(3×3バスケ日本代表候補にも選出)。
他にも関西大学出身でBリーグ入りした選手として、森田雄次選手(長崎ヴェルカ所属のポイントガード)などがいます。
井上選手もこうした先輩・同輩たちに続き、関西大学からプロへ飛躍した一人と言えるでしょう。
“視座の高さ”とチーム貢献の魅力
井上選手がファンに愛される理由は、得点だけではないチームへの貢献度にあります。
B1昇格後の2023-24シーズン、井上選手の平均得点は1試合あたり5点前後と決して高くはありませんが、その代わりチームのために脇役に徹する献身的なプレーで存在感を示しました。
例えば3ポイントシュート成功率はこのシーズンに自己最高の43.7%を記録し、少ないシュート機会でも確実に決めてチームに流れをもたらしています。
ディフェンス面でも相手のエースに食らいつくハードワークや、ボールの無い所での味方への指示出しなど、見えない部分でチームを支えるプレーが光ります。
実際、井上選手自身もB1の舞台を戦う中で「ボールのないところの大切さ」に気づき、意識するようになったと語っています(※インタビュー動画より)。
こうした高い視点でゲーム全体を見渡す力(まさに“視座の高さ”)こそが、キャプテン井上選手の真骨頂と言えるでしょう。
若手選手たちに的確なアドバイスを送りチームを鼓舞する姿は、ファンにとっても頼もしい限りです。
まとめ:これからも佐賀と共に
中学・高校・大学と決してエリート街道ではない道を歩みながらも、井上諒汰選手は持ち前の向上心とチーム愛で着実に成長を重ね、ついにB1リーグの舞台でキャプテンを任されるまでになりました。
「佐賀バルーナーズがB1で優勝する時、自分がファイナルMVPを取ってトロフィーを掲げるのが夢」という大きな目標も井上選手は描いています。
一見夢物語にも思えるかもしれませんが、これまで幾多の挫折を乗り越えて目標を現実にしてきた井上選手なら不可能ではない、と周囲に感じさせる説得力があります。
地元佐賀に根付き、「佐賀の誇りとなれるクラブ」に成長させたいという彼の思いは、ファンにもひしひしと伝わってきます。
これからも井上諒汰選手はキャプテンとして高い視座でチームを牽引し、佐賀バルーナーズをさらに飛躍させてくれることでしょう。
今年はご結婚やお子様も誕生されたとのこと、旦那様としてパパとして、、ますますパワーアップされることと思います!今後も目が離せません!
GOGO!!SAGA!!


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